「冬が来たのか〜?」(98.12.6.)  
うー、最近、寒いっすね。冬が来たんですかね。
HPのタイトルもそうしちゃったし、冬なんでしょうね。
でも私は、ここ(東京付近)の冬がどうも好きになれません。

私は生まれて18年を北国で過ごしました。
だから冬=寒いという式は身にしみています。

「冬は、暫く外にいたら指先が冷たーくなって耳がちぎれそうになり、
 洗濯物を外に干そうものなら板のように凍ってしまうもの。
 空気中の水分が夜のうちに凍って、道路は滑るもの。
 そのせいでバスは遅れ気味になるもの。
 時々雪なんか降ったりして、そういう日は寒さも緩んで
 嬉しくて、地面に倒れて自分の型をとったりするもの。
 コタツでみかんが、似合うもの。
 空気が ぴん と張り詰めて、気合いが入るもの・・・」
 
冬は、特別なんです。いい意味でも、悪い意味でも。

さて、上京して初めての冬を迎えようと、心だけはわくわく。
周りのみんなはオーバーコートを着こんで口々に「冬だねぇ」と言っています。
私には分かりませんでした。というのは、こう思ってたから。
「これ、寒いだけで、冬じゃない。」
だって、特別なことが何もないんですもの。
電車のダイヤは平常通り。道路もいつものまま。
耳がちぎれそうにもならないし、気合いも入らない。
景色が全く変わらない。
じゃあ寒くないのか?といえば、そこそこ寒い・・・。

なのに、やっぱり寒い。「寒い」しかキーワードのない冬は
自分が不完全燃焼するようで、やっぱり好きになれません。つまんないのです。
異常気象でもいいから、「激冬」がこないかなぁと密かに願う今日この頃です。

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