「お昼寝」(99.1.18.)
小さい頃はお昼寝が大嫌いでした。眠くも無いのに、「花王 愛の劇場」の始まりとともに寝せつけられるの
ですから。この後きっとテレビで楽しい番組をやっているに違いない、何か楽しいことが周りで起きるに違いない、と
う〜んう〜ん唸るような気持ちで寝ていたものです。そのくせまだ子供なので、やはり昼寝はしなければいけない位の
体力しかないらしく、長い間くーくーと寝てしまうのですが。
最近は、お昼寝が大好きになってしまいました。
ここ1年以上、仕事の関係からお昼寝をすることが多くなっています。
夜勤の日の睡眠時間は4時間程度なので、仕事が明けて12時くらいに家に着いて、
昼食を取って暫くすると猛烈に眠気が襲ってきてそのままお布団に・・・。(食べた後すぐ寝るのはよくない?まぁそれはさておいて。)
カーテン越しに入ってくる日差しのおかげで、お布団も部屋もほんわかと温まっているので
柔らかく眠りにつくことが出来ます。ここが、お夜寝(?)とは違う、お昼寝の好きなところです。
仕事の嫌な事もひととき考えず、深呼吸一つして、心地よさを噛み締めながら目を閉じます。
むにゃむにゃむにゃ・・・暫くすると目覚し時計が鳴り、はっと起きます。
「ご飯でも作ろうかな。」
あぁ、暫くは何をしててもいいんだな・・・という、のんびりした気持ちの中に自分を放してあげることが
出来るのも、お昼寝から目覚めたときだけ。出勤前や夜勤の日の仮眠室での目覚めとは大きく違う、小さな
自由時間を味わいます。
確かに、寝て過ごした時間に楽しいことは起きているのかもしれません。
お日様が照っている間に散歩をすれば、移りゆく季節がよく見えるだろうし、早い時間に買い物をすれば
9時5時の仕事を終えた人達の買い物ラッシュを避けることが出来るでしょう。
その代わりに私は、日溜りの中の柔らかな睡眠を楽しみ、
そして今、心に浮かぶよしなしごとを綴りながら静かな夜を楽しんでいます。
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