風を通そう(99.4.27.)
私の職場には、窓がありません。その代わり・・・かどうか、割と大きな屋上があります。


航空機がすぐ近くを飛んでいるせいか、田舎なせいか、風は思いの外強く吹いているはずなのに、
窓がないので全然気づかない日がほとんどです。

事務室には空調がよく効いているので、何にも支障はありません。むしろあんなところに強風が吹いては仕事になりません。
もし風が吹くと、今まで積んで置いた書類の山が舞い上がるから
片づけをするのは私の仕事になるのはよく分かっているのですが、
時々ふと、「風が吹かないかな」と考えてしまうのです。

息が詰まりそうになる頃…大体午後の業務時間の中頃、空を見ながら体中に風を受けに、屋上に出ます。
いつも戻る頃には髪が乱れて格好悪いのですが、風が吹くことも忘れてしまう自分にならないでいたいのです。

職場では、そこに所属する組織の人間として動くことが必要です。
今日も私はおサボりして、屋上に出てしまうのです。



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